2014年03月02日

第3回:シューベルト「軍隊行進曲」

現在「ほけんの窓口」のCMで使われているのは、シューベルト作「軍隊行進曲」。
正しくは「『3つの軍隊行進曲』より第1番」。

動画はこちらから
ほけんの窓口CMギャラリー

もともとはピアノ連弾のための曲だったそうなのだが、
今回使用されているのはこれのオーケストラ版である。

軍隊行進曲。
これは個人的にかなりのトラウマの曲だ。

時は中学1年生。
エレクトーンは5歳から習っていたが、将来を見据え、この年からピアノも習うことにした私。
ピアノの先生は、この世の中にこんなに美しい人がいるのだろうか…と
女の私でさえもつい見惚れてしまうくらいの女性で
(しかもとんでもなく優しく、演奏も教え方もうまかった!)
毎週のレッスンは非常に楽しみだった。
「たおやか」という表現が一番ぴったりかもしれない。
こんな素敵な大人の女性になりたい、と思ったものだ。
…思っただけで終わりました。

閑話休題。

直面したのは、エレクトーンと全く違うピアノの鍵盤の重さの問題。
当時、エレクトーンですらタッチの弱さを指摘され続けていた私が
ピアノの音をまともに出すのは至難の業。
どう頑張っても、先生が奏でるピアノの音が鳴らないのだ。
最初は、クラスの合唱の伴奏を担当していたため、その曲などを習っていたが
(曲は確か合唱の定番「消えた八月」)
ピアノを習い始めたその年に、いきなり発表会に出ることになる。
そしてそのとき先生が用意した曲が、この「軍隊行進曲」であった。

腱鞘炎になりそうな勢いで練習するも、自信が持てない。
今考えてみれば、多分弾けていたのだ、中1の子が普通に弾ける程度には。
ただ、エレクトーンの演奏ではまあまあ持てていた自信が、ピアノではどうしても持てない。
その自信のなさから、発表会当日物凄い腹痛を起こし……
結果。
発表会を欠席した。

発表会に出なかったのは、後にも先にもこの1回だけ。
人間嫌なことがあると本当に腹痛を起こすんだ、と妙に冷静に思ったことを覚えている。
休むことで気が楽になったつもりだったが、それは一瞬のまやかし。
欠席を伝える母の電話口の声と、翌週の先生の寂しそうな顔は今も忘れられない。
とてつもない反省と後悔を伴う苦い思い出となった。

コムコムミュージックスクールでも、そろそろ発表会の季節です。
こんな馬鹿なことはしないよう、生徒の皆さんは日々の練習は勿論
自信とハッタリを見につけましょう。
後者の2つ、割と大事です。
(…と自分に言い聞かせる)

いつの日か、「軍隊行進曲」のピアノ独奏にもう一度挑戦してみたい。
もしも弾けるようになったら、胸の奥の苦い棘も、溶けて無くなるだろうか。

・・・余計に深く刺さったりして。


軍隊行進曲~シューベルト:4手のためのピアノ作品集軍隊行進曲~シューベルト:4手のためのピアノ作品集
シューベルト レヴァイン(ジェームズ) キーシン(エフゲニー)

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posted by sumi at 21:26| Comment(0) | 音楽日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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