ここ連日耳にしている「Let It Go」。
ミュージカルナンバーはこうでなくっちゃね、という久々のストレートでキャッチーなメロディに私もすっかり虜になってしまい、気づけば頭の中で歌っている今日この頃。
いくつかバージョンがあるようだが、今回は原曲にスポットを当てる。
原曲の「Let It Go」を歌うのは、ブロードウェイのミュージカル女優で有名なイディナ・メンゼル。
私の中ではイディナ・メンゼル=ミュージカル「WICKED」の"エルファバ役"だ。
彼女はこの役にて、かのトニー賞を受賞している。
"オズの魔法使い"の裏話にあたるWICKED、私も日本での劇団四季版を何度か観劇したが
ストーリーもさることながら、スティーブン・シュウォルツが手がける各ナンバーがとにかくポップでキャッチー、そして繊細かつパワフル。
自分が来てほしいところに必ず来てくれるそのメロ&コード進行&アレンジ構成にはカタルシスさえ感じるほどで、私の好きなミュージカルのTOP3に入っている。
本当は、彼女の代表作でもある、これまたしょっちゅうテレビから聞こえてくるミュージカル「レント」にも触れられれば良いのだが(こちらは缶コーヒー「FIRE」のCMで主題歌が使用されている)
さすがに主題歌だけは知っているが、話は見たことがないので語ることができない。
話をまったく知らないのに、曲だけで泣けてくるほどツボな作りではあるのだが・・・。
(個人的主観で申し訳ないが、舞台・ドラマ問わず、どうもアメリカの若者の群像劇に若干の苦手意識がある)
話を戻して「Let It Go」。
緩急、感情のゆさぶりや歌い上げるときのパワーはさすがイディナ。
また、サビのコード進行に関しては
Ab-Eb-Fm-Dbのあとの
Cm7-Cb(B)-Dbがたまらなく良い。
このサビの〆方が嬉しすぎて顔がニヤけてしまう。
しかし、そもそも「アナと雪の女王」は日本では昨日公開されたばかりのため、
現時点で話の内容をまったく知らない。どういうときに歌われるのだろう?
今調べたところによると
人々に自らの魔法を知られてしまったエルサが、王国から逃げ出した直後の場面でこの曲が流れ、もはや自分の意思で抑えることが出来ないほど強大な魔法を持つエルサが、幼少期以来ずっと抑えられてきた障害から解放され、何にも恐れずに魔法が使えることを歓喜する。(wikipediaより)
時に歌う歌だそうだ。
・・・CMでこの女の子の映像ばかり見ていたので
この子がアナだとばかり思っていましたよ。(同じ人は手を上げて!)
しかしこれでなるほどと納得。
話の筋をまったく知らないながら、この曲を聴く度に、自分の魔法が認められ、希望と歓喜に満ち溢れるエルファバが歌いあげる「The Wizard and I」を思い出していたのだ。
やっぱりこれは、イディナ効果?
もうひとつ、テレビで見て面白いなと思ったこと。それは、アメリカの映画鑑賞スタイル。
アメリカでは、映画館で、大人も子供も一緒に「Let It Go」を合唱しながら鑑賞するのだそう。
日本では…もしかしたら、一緒に歌いながら鑑賞することが決まりごとになるような映画もあるのかもしれないが…一般向け映画ではまず見られない光景だと思う。
文化の違いって、非常に興味深い。
日本とアメリカの観劇の際の反応・文化の違いに関しては、実は以前「WICKED」でも感じたことがある。
イディナつながりで、次回はWICKEDのお話。
公式動画なので、今回は紹介。
『アナと雪の女王』特別映像:「Let It Go」/イディナ・メンゼル
アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック V.A. by G-Tools |